以前に比べれば「おひとり様」の居場所も増えて、
住みやすくなった日本。
旦那さんがいて子供、孫がいる主婦、
「俺は嫁がいるからおひとり様じゃない」という旦那さん、
もし「おひとり様」が他人ごとに思っていたりするなら、
それは大まちがい。
仕事でいろいろな家族に会ってきたが、
家族と暮らしていたって
まるで気配もないこともある。
隣で母親が転んで倒れていたって、
見なかったことにして
TV見ている息子だっている。
人生100年時代といわれるが、
親より早く逝ってしまう子供も多い。
子供がいたと思ったら、
自分が残されてしまったという人も例外ではない。
もしいつも誰かに頼ろうとして、
誰かに自分の人生を預けてしまったら、
預けられた方はもうめんどくさくて、
息苦しくて仕方がないだろう。
昔の男性ならそれは男の甲斐性と
言ってられたかもしれないが、
今の若い男性は奥さんの人生を一生預けられたら、
溺れてしまうかもしれない。
それは子供も同じ。
だから見なかったことにしたくなる。
~そう、最後はどんな人だって、
「おひとり様」なんだ~
だからおひとり様の覚悟や、
孤独も責任も自由も強さも弱さもすべてまるっと
しなやかに抱えて歩いている人が、
まぶしく映る。
「おひとり様」が抱えるものを知っている人は、
おひとり様の楽しい時も、
そうでないときの楽しさも知っている。
そして何を大切にしなければいけないのか、
わかっている。
誰かに自分の人生を預けない
「私というおひとり様」の時間を大切に。